読み物・歴史
坊っちゃん列車 ―『坊っちゃん』が名づけた、明治の汽車
坊っちゃん列車は土日祝だけ走り、1乗車は大人1,300円。道後温泉駅発の当日便は朝8:30から整理券を配ります。運行日・時刻・乗れる電停と、明治21年の開業から平成の復元までの歴史をまとめました。
「マッチ箱のような汽車」
坊っちゃん列車は、松山市内の路面電車の線路を走る、明治の蒸気機関車の姿をした列車です。名前は夏目漱石の小説『坊っちゃん』から来ています。作中で、松山の中学校へ赴任する主人公が乗った軽便鉄道時代の伊予鉄道が「マッチ箱のような汽車」と書かれ、この愛称が広まりました。
乗るには:運行日・料金・当日整理券
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運行日 | 土曜・日曜・祝日だけ。12月30日〜1月3日は土日祝でも運休。GWやお盆も平日は走らない |
| 料金(1乗車) | 大人1,300円、小児650円 |
| 払い方 | 乗るときに乗務員から乗車券を買う。ICOCA・Suica・PASMO など交通系ICカード可。みきゃんアプリの乗車券も使える |
| 予約 | 受けていない。当日、乗る電停に並ぶ |
| 定員 | 最大36人 |
| 乗れる電停 | 道後温泉駅・大街道・松山市駅・JR松山駅前・古町。南堀端と上一万は降りるだけ |
| ベビーカー・車いす | 折りたためるものだけ |
道後温泉駅を出る当日の便(9:19・10:48・13:19・14:59発)は、道後チケットカウンターで朝8:30から乗車券を売り、同時に整理券を配ります。ICカードで払う人も、アプリで乗車券を買った人も、ここで整理券を受け取ります。乗車券を先に買っていても、満員なら乗れないことがあります。
| 区間 | 道後温泉発 | 戻り |
|---|---|---|
| 道後温泉⇔松山市駅 | 9:19、13:19、14:59(松山市駅まで約20分) | 松山市駅発 10:04、14:04、15:44(道後温泉着 10:24、14:24、16:04) |
| 道後温泉⇔JR松山駅前・古町 | 10:48(JR松山駅前 11:13、古町 11:17) | 古町発 11:47(道後温泉着 12:21) |
天候や点検で運休することがあります。時刻は伊予鉄の坊っちゃん列車の頁に出ているものです。普段の市内電車の乗り方と運賃は伊予鉄市内電車の乗り方と運賃の支払い方法にまとめています。
明治21年、ドイツ生まれの蒸気機関車
始まりは1888年(明治21年)10月28日です。この日、伊予鉄道が松山(今の松山市駅)と三津の間を軌間762mmで開業し、バイエルン王国(当時)のクラウス社がつくった小型の蒸気機関車が走りました。四国で最初の鉄道です。
78年の歴史と、いったんの幕引き
蒸気機関車は1954年(昭和29年)に運行を終え、ディーゼル機関車に代わりました。その後も残った客車などは、1965年の森松線の廃止と1966年の横河原線の全線電化で役目を終え、1888年から78年続いた坊っちゃん列車の系譜はいったん途切れます。車両の一部は、正岡子規ゆかりの子規堂に保存されています。
2001年の復元
2001年(平成13年)、伊予鉄道は坊っちゃん列車を復元して走らせ始めました。今の車両は昔の蒸気機関車の形をしていますが、ディーゼル機関で動きます。
列車を別の場所でも知る
- 松山市駅近くの伊予鉄道本社ビル1階に、坊っちゃん列車ミュージアム(無料の展示施設)が2016年12月に開いた。
- 梅津寺公園には、1号機関車の実物と、客車のレプリカが保存されている。
- 伊予鉄の坊っちゃん列車の頁には、英語・中国語・韓国語の案内もある。
道後温泉駅と駅前の放生園については道後温泉駅と放生園で紹介しています。
出典:
最終確認日: 2026年10月23日
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最終確認: 2026年10月