道後温泉本館
道後温泉のシンボルである木造三層楼の公衆浴場。明治27年改築、国の重要文化財。2024年12月に保存修理工事が完了し全館営業中です。
道後温泉本館は、松山市道後湯之町にある道後温泉のシンボル的な公衆浴場です。約3000年の歴史を伝えるといわれる道後温泉のなかでも中心的な施設で、現在の建物は明治27年(1894年)に改築されました。木造三層楼の堂々としたたたずまいで知られ、平成6年(1994年)12月には、公衆浴場として初めて国の重要文化財に指定されています。夏目漱石の小説『坊っちゃん』ゆかりの地としても親しまれ、2024年には改築130周年を迎えました。
建築の見どころ
- 振鷺閣(しんろかく): 本館屋上に構える塔屋で、窓に赤いギヤマン(ガラス)を用い、頂に白鷺の像を戴く本館のシンボルです。
- 刻太鼓(ときだいこ): 振鷺閣で朝・昼・夕に打たれる太鼓で、「日本の音風景100選」に選定されています。
- 又新殿(ゆうしんでん): 玉座の間・御居間・御湯殿などを備える、日本唯一とされる皇室専用浴室です。観覧コースで見学できます。
入浴・観覧コースと料金
本館は複数の入浴・観覧コースを設けており、コースごとに料金と利用できる範囲が異なります(2026年7月時点・税込)。
| コース | 大人 | 小人 |
|---|---|---|
| 神の湯 階下 | 700円 | 350円 |
| 神の湯 二階席 | 1,300円 | 650円 |
| 霊の湯 二階席 | 2,000円 | 1,000円 |
| 霊の湯 三階個室 | 2,500円 | 1,250円 |
| 霊の湯 三階貸切室 しらさぎの間 | 1組6,000円 + 大人1,300円 | 1組6,000円 + 小人650円 |
| 霊の湯 三階貸切室 飛翔の間 | 1組3,000円 + 大人1,300円 | 1組3,000円 + 小人650円 |
| 又新殿 観覧(ガイド付) | 500円 | 250円 |
貸切室(しらさぎの間・飛翔の間)は要予約で、いずれも1日5組限定です。開始時間が決められており、しらさぎの間は6:30・9:30・12:30・15:30・18:30、飛翔の間は8:00・11:00・14:00・17:00・20:00。貸切室に風呂はありません。
各コースの利用時間は、神の湯階下・神の湯二階席・霊の湯二階席が60分、霊の湯三階個室と貸切室2室が90分、又新殿観覧が30分です。神の湯二階席には貸浴衣とお茶・お茶菓子、霊の湯二階席にはさらに貸タオル・貸バスタオルが付きます。
道後温泉の3館(本館 神の湯階下・椿の湯・飛鳥乃湯泉1階浴室)を通常料金より2割安く回れる「道後温泉3館 周湯チケット」がある。価格は大人1,400円・小人640円で、有効期限は販売日とその翌日の2日間。
営業時間
- 神の湯 階下: 6:00〜23:00(札止 22:30)
- 神の湯 二階席・霊の湯 各コース: 6:00〜22:00(コースにより札止が異なります)
- 又新殿 観覧: 9:00〜17:00(札止 16:30)
札止(受付終了)は、神の湯階下が22:30、神の湯二階席と霊の湯二階席が21:00、霊の湯三階個室が20:30です。
保存修理工事について
平成31年(2019年)1月から進められていた保存修理工事は、令和6年(2024年)12月20日をもって約6年にわたる工事が完了しました。工事期間中も入浴営業は続けられ、2024年7月には全館営業が再開されています。現在は全館で営業しています。
出典: 道後温泉公式サイト(dogo.jp)、松山市公式ホームページ、「道後温泉本館」Wikipedia(CC BY-SA)。料金・営業時間・工事情報は2026年8月6日に道後温泉公式サイト(https://dogo.jp/onsen/honkan)で確認したものです。最新の待ち時間・営業状況は公式サイトでご確認ください。
最終確認日: 2026年8月6日
この場所にふれている読み物
歴史
道後温泉の通史 ―『日本書紀』の湯から、坊っちゃん湯まで
日本三古湯に数えられる道後温泉の歴史を、神話・古代の伝承から、聖徳太子の碑文の謎、明治の本館改築、子規と漱石の文学、そして近年の保存修理までを一次資料にもとづいて通してたどります。
文学
文学の湯 ― 正岡子規と夏目漱石が歩いた道後
俳句を革新した正岡子規を生んだ松山と、松山中学に赴任した夏目漱石。二人が通った道後温泉本館と『坊っちゃん』、そして湯の町に残る文学の痕跡を、一次資料にもとづいてたどります。
建築
重要文化財・道後温泉本館の建築 ― 四つの棟と、営業しながらの保存修理
一見ひとつに見えて、実は明治から大正まで四つの棟が組み合わさった道後温泉本館。神の湯本館棟・又新殿・南棟・玄関棟の構成と、営業を続けながら行われた保存修理工事までを、一次資料にもとづいてたどります。
温泉文化
道後の三つの外湯と泉質 ― 本館・椿の湯・飛鳥乃湯泉
火山のない土地に湧く非火山型の湯、単純温泉。一つの源泉を町で分かち合う「外湯」の仕組みと、道後温泉本館・椿の湯・飛鳥乃湯泉という三つの外湯それぞれの顔を、一次資料にもとづいて整理します。
伝説
白鷺伝説と玉の石 ― 道後温泉、二つの起源物語
傷ついた白鷺が湯で癒えたという白鷺伝説と、大国主命が病の少彦名命を湯で救ったという神話。道後温泉の発見をめぐる二つの物語と、それを今に伝える「玉の石」や湯釜を、一次資料にもとづいて紹介します。
まちの記憶
道後温泉駅と放生園 ― 湯の町の玄関と、からくり時計
1895年開業、明治の洋風駅舎として親しまれる道後温泉駅と、駅前の放生園。復元された駅舎の物語、湯釜や足湯、坊っちゃんからくり時計まで、湯の町の玄関口を一次資料にもとづいて紹介します。
温泉文化
道後温泉の湯はどこから来るのか ― 19本の源泉と、四つの分湯場
道後温泉で開発された源泉は29本、いま登録されているのは19本。20度から55度までばらばらの湯を、加温も加水もせず混ぜ合わせて湯温を調える「分湯場」の仕組みと、その現場を見学できる第4分湯場を、松山市の公式資料にもとづいて紹介します。
実用
道後温泉の駐車場ガイド ― 無料駐車場と「1時間無料」の条件・市営・道後公園の料金
道後温泉本館に専用駐車場はありません。終日無料で停められるのは開放日限定の松山観光臨時駐車場(松山市道後姫塚22-1)と駐輪場だけで、祝谷東町駐車場は施設を利用しなくても最初の1時間が無料です。市営2か所・道後公園・民間の料金と条件を松山市の公式情報にもとづいて並べます。
実用
海外旅行者のための道後温泉入浴マナーと手順ガイド
道後温泉の公衆浴場(本館・飛鳥乃湯泉・椿の湯)を利用する際の手順と基本マナーを解説します。靴の扱いから券売機の利用、浴室での注意事項、タオルやタトゥーに関するルールまで順を追って説明します。
街歩き
お風呂に入らずに道後温泉本館・周辺エリアを楽しむノウハウ
道後温泉本館の外観や歴史、周辺の見どころを巡り、入浴する人としない人が一緒に楽しむための実用的なガイドです。
温泉文化
道後温泉の公衆浴場(外湯)と宿泊施設の大浴場(内湯)の比較
道後温泉の公衆浴場(外湯)と宿泊施設の大浴場(内湯)の特徴を比較解説します。共通の分湯システムによる温泉供給、歴史的建築や設備の相違、利用形態やアメニティの違いをまとめます。
実用
道後温泉の三つの外湯を巡る移動距離と休憩方法の一例
道後温泉本館・飛鳥乃湯泉・椿の湯という三つの公衆浴場を連続して巡る際の移動経路、徒歩での距離感、長湯による湯あたりの防止対策、周辺の無料休憩スペースや足湯の活用方法の一例を解説します。
実用
道後温泉街での浴衣の着こなしと湯かごの使い方マナー
道後温泉で浴衣を着て散策する際の衿合わせ(右前)の基本ルール、手荷物をまとめる「湯かご」の役割と持ち歩き方、下駄での歩き方、季節に応じた温度調整対策とマナーの一例を分かりやすく説明します。
交通
道後温泉および松山市内観光における公共交通機関と徒歩での移動の考え方
道後温泉エリアや松山市内中心部を巡る際、公共交通機関(市内電車やバス)と徒歩で観光が可能であるか、レンタカーが必要となる旅程の条件について整理した解説です。
実用
ALL SHIKOKU Rail Pass利用時の道後温泉エリア訪問手順と注意点
ALL SHIKOKU Rail Passを利用して移動する際、JR松山駅から道後温泉エリアまでの乗り継ぎ手順や、路面電車でのパス適用範囲の注意点、短時間の立ち寄り動線の一例を解説します。
まちあるき
滞在時間2時間で巡る道後温泉駅周辺の徒歩散策モデルコース一例
道後温泉エリアでの滞在時間が約2時間の場合に、道後温泉駅前を起点として商店街、外湯の建物外観、周辺の寺社を徒歩で巡る短時間散策ルートの一例を整理した案内です。
まちあるき
日帰りで歩く道後温泉と道後公園の徒歩散策モデルコース一例
松山市中心部から日帰りで訪れる旅行者に向けて、道後温泉の3つの外湯と道後公園周辺を徒歩で効率よく巡るための散策手順の一例や注意点を解説します。
まちあるき
早朝と夕暮れの時間帯を狙う道後フォトスポット散策動線一例
混雑を避けて歴史的建造物や街並みを撮影したい旅行者に向け、早朝や夕暮れの時間帯における光の条件や静寂な雰囲気を楽しむ散策ルートの一例を案内します。
まちあるき
浴衣姿で歩く道後ハイカラ通りと周辺スポット巡りの時間帯一例
道後温泉街で浴衣を着て散策を楽しむ旅行者に向け、下駄での移動や撮影に適した時間帯、立ち寄りスポットの動線一例と注意事項をわかりやすく説明します。
実用
道後温泉本館の階数・コース別入浴券の種類と付属アメニティの違い
道後温泉本館の入浴コース(神の湯・霊の湯・個室・貸切室)における料金、利用制限時間、付属するアメニティや浴衣、お茶菓子の提供内容の違いを中立に比較解説します。
実用
道後温泉本館・飛鳥乃湯泉の混雑時における整理券受取と移動待機動線
週末や繁忙期の道後温泉本館・飛鳥乃湯泉で発行される整理券の受取方法、電話呼び出しシステム、待ち時間中に徒歩数分で巡れる周辺散策動線の一例を解説します。
温泉文化
日本の「温泉」と「銭湯」の違いと道後温泉の泉質形態
日本における温泉と銭湯の制度的な違いを整理し、道後温泉が持つ無加温・無加水の源泉供給システムや公衆浴場としての利用手順、基本的な入浴マナーについて解説します。
実用
愛媛県松山市「道後温泉」の検索方法と韓国同名地名との識別
韓国語などで「道後温泉」を検索する際、同名の別地域と混同されるのを防ぐための指定キーワードと地理的な確認手順を解説します。
交通
四国における松山・道後温泉の地理的位置と広域アクセスの概要
広域から道後温泉を目指す旅行者に向けて、愛媛県松山市の位置関係や空港・港からのアクセス経路、同名城郭との区別について解説します。
実用
道後温泉エリアの無料足湯スポットの位置と利用時の準備事項
道後温泉エリアに点在する無料の足湯スポット(放生園・空の散歩道)の利用時間や、散策時に持参・用意したいアメニティ情報について解説します。
まちあるき
道後温泉1泊2日のモデルコース一例 ― タイムスケジュールと外湯の回り方
愛媛県松山市の道後温泉を1泊2日で訪れる際の標準的な滞在タイムスケジュールの一例です。外湯の営業時間や入浴手続き、周辺の散策スポットを組み合わせた無理のない動線を解説します。
実用情報
道後外湯めぐりの持ち物チェックリスト(タオル・石鹸・防水バッグ)
道後温泉本館、飛鳥乃湯泉、椿の湯を訪れる際の持ち物チェックリスト。タオル、洗面用具、濡れたタオルの収納方法を紹介します。
道後温泉中心エリアの他のスポット
エリアの一覧を見る →道後人力車 元祖車屋さん
道後温泉駅前を発着する観光人力車。1982年に四国で初めて走り始めた最古参の観光人力車。
鯛めしスタンド かどや道後店
道後商店街にある鯛めしの店。2026年4月29日開店。松山鯛めしと宇和島鯛めし、その食べ比べを提供する かどや の業態のひとつ。
おみやげどころ 道後 りらっくまの湯
道後商店街内で、温泉をテーマにしたリラックマのグッズや和小物を扱い、テイクアウトコーナーも併設する店舗です。
「公衆浴場」の他のスポット
カテゴリの一覧を見る →道後温泉別館 飛鳥乃湯泉
2017年に開業した道後温泉の別館。飛鳥時代の建築様式を取り入れた湯屋で、露天風呂や大広間、又新殿を再現した特別浴室を備えます。
椿の湯
道後温泉の外湯のひとつ。地元の人にも親しまれる公衆浴場で、道後温泉本館・飛鳥乃湯泉とともに源泉を楽しめます。
