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重要文化財・道後温泉本館の建築 ― 四つの棟と、営業しながらの保存修理

道後温泉本館は、1894年(明治27年)の神の湯本館棟から1924年(大正13年)の南棟・玄関棟まで、四つの棟がつながった建物です。1994年に公衆浴場で初めて国の重要文化財になりました。建てた人、振鷺閣の刻太鼓、又新殿の観覧(大人500円)、2024年に終わった保存修理をまとめています。

道後温泉本館の建築の早見

(2026年10月23日に道後温泉公式サイトの案内で確認)

内容
中心の棟神の湯本館棟。1894年(明治27年)竣工、木造三階建て
四つの棟神の湯本館棟(1894年)・又新殿霊の湯棟(1899年)・南棟(1924年)・玄関棟(1924年)
重要文化財1994年(平成6年)12月、公衆浴場として初めて国の重要文化財に指定
保存修理2019年(平成31年)1月に着手し、2024年(令和6年)12月20日に完了
中を見る又新殿は入浴しなくても観覧できる(ガイド付き、大人500円)

四つの棟が組み合う建物

道後温泉本館は、建った年も使い道も違う四つの棟がつながってできています。1894年(明治27年)に建った中心の棟に、1899年(明治32年)と1924年(大正13年)に棟が足されました。国の重要文化財に指定されているのは、神の湯本館棟・又新殿霊の湯棟・南棟・玄関棟の四棟です。

神の湯本館棟 ― 明治27年の三層楼

  • 1894年(明治27年)竣工の木造三階建て。
  • 1階が浴場、2階と3階が休憩室。入母屋屋根の上に塔屋が載る。
  • 3階の北西の角に、夏目漱石が正岡子規と使ったといわれる「坊っちゃんの間」がある(子規と漱石の記事)。

建てた人:伊佐庭如矢と棟梁・坂本又八郎

本館の改築を進めたのは、初代道後湯之町長の伊佐庭如矢です。反対の声が強いなか、「100年の後までも、他所が真似できないようなものを作ってこそ」と考えて進めたと、道後温泉の公式サイトは伝えています。棟梁には城大工の坂本又八郎が起用されました。できあがった木造の三層楼は、当時もたいへん珍しがられたといいます。改築までの経緯は道後温泉の歴史にあります。

又新殿・霊の湯棟 ― 皇室専用浴室を備える棟

  • 1899年(明治32年)竣工。
  • 皇室専用の浴室「又新殿(ゆうしんでん)」がある。公式サイトは「日本唯一の皇室専用浴室」と紹介していて、玉座の間・御居間・御湯殿がある。
  • 又新殿では入浴はできず、ガイド付きの観覧で中を見る。

南棟・玄関棟と、振鷺閣の刻太鼓

南棟と玄関棟は、どちらも1924年(大正13年)にできました。神の湯本館棟の屋根の上の塔屋は「振鷺閣(しんろかく)」と呼ばれ、窓には赤いギヤマン(ガラス)が入り、てっぺんに白鷺が載っています。ここで打つ刻太鼓は、1日3回(朝6時・正午・午後6時)時を知らせます。明治27年の改築のときから続いていて、「日本の音風景100選」に選ばれています。

中を見るには:又新殿の観覧

又新殿の観覧料金と時間は次のとおりです。

内容
料金大人(12歳以上)500円、小人(6〜11歳)250円
時間9:00〜17:00(札止16:30)、1回30分
入浴とあわせて霊の湯二階席・霊の湯三階個室・三階貸切室の利用には、又新殿の自由観覧が付く

又新殿の観覧券の窓口では LINE Pay は使えません。本館の券の種類は道後温泉本館の券の種類と設備に、入浴しないで道後を回る方法は湯に入らずに道後を楽しむにまとめています。

営業を続けながら行われた保存修理

  • 2019年(平成31年)1月に保存修理工事が始まり、2024年(令和6年)12月20日に終わった。約6年の工事だった。
  • 築120年を超えた本館を素屋根で覆い、営業を続けながら少しずつ修理した。
  • 素屋根には、手塚治虫の漫画『火の鳥』をモチーフにした「道後REBORNプロジェクト」の絵が描かれた。
  • 振鷺閣の白鷺の羽には、神の湯本館を建てた人たちの名前が刻まれている。修理ではその部分を残して直し、元に戻した。
  • 全館の営業再開にあわせて、それまで開けていなかった霊の湯三階の部屋が、貸切室「しらさぎの間」「飛翔の間」になった。

出典:

最終確認日: 2026年10月23日

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出典・参考資料

最終確認: 2026年10月