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海外旅行者のための道後温泉入浴マナーと手順ガイド

道後温泉の公衆浴場(本館・飛鳥乃湯泉・椿の湯)を利用する際の手順と基本マナーを解説します。靴の扱いから券売機の利用、浴室での注意事項、タオルやタトゥーに関するルールまで順を追って説明します。

道後温泉の公衆浴場を利用する全体的な流れ

道後温泉エリアには、道後温泉本館、道後温泉別館 飛鳥乃湯泉、椿の湯という三つの公衆浴場があります。いずれも松山市の施設で、指定管理者である「道後温泉コンソーシアム」が運営しています。初めて日本の温泉や公衆浴場を訪れる海外からの旅行者にとって、入浴の手順や館内での過ごし方には独自の作法があります。建物に到着してから入浴を済ませて退出するまでの基本的な流れは、玄関での靴脱ぎ、入浴券の購入、受付での提示、脱衣所での着替え、浴室での洗い落としと入浴、そして脱衣所へ戻る前の身体の水切りという順番で進行します。それぞれの段階で留意すべきマナーを守ることで、周囲の利用者とともに快適な時間を共有できます。

下駄箱での靴脱ぎと券売機での入浴券購入

公衆浴場の建物の玄関を入ると、最初に靴を脱ぐエリアが用意されています。日本文化では床に直接土足で上がらない仕組みが徹底されているため、脱いだ靴は必ず用意された靴箱(下駄箱)へ収納します。靴箱に鍵が付いている場合は鍵をかけ、退出時までご自身で保管してください。次に、館内に設置されている自動券売機で希望する入浴コースのチケットを購入します。道後温泉本館では、公式サイトにクレジットカード・デビットカード・電子マネー・交通系ICカード・QRコード決済が利用できると案内されています(又新殿の観覧券販売窓口ではLINE Payが使えません)。他の館の対応状況は各施設の窓口で確認してください。購入したチケットは受付(札場)のスタッフへ提示して館内へ進入します。

脱衣所ロッカーの使用方法と着替え手順

受付を済ませた後は、男女別の脱衣所へと進みます。脱衣所に入る前に必ず靴下が完全に脱げているか確認し、素足または館内履きで進入します。脱衣所内には衣服や荷物を収納するための鍵付きロッカーまたは脱衣かごが配置されています。衣服、下着、靴下、時計やアクセサリー類などの身の回りの品はすべて取り外し、ロッカーへ収めて施錠します。日本での伝統的な温泉入浴では、浴室内に水着や下着を着用して入ることはできません。完全に全裸の状態で浴室へ向かうのが公衆浴場共通のルールです。

浴室への移動とかけ湯・身体を洗う基本マナー

脱衣所から浴室へ移動するドアを開けたら、最初に湯船(浴槽)へ直接入ることは避けます。湯船の温泉水を衛生的に保つため、入浴前には必ず「かけ湯」または洗い場での身体の洗い流しを行います。かけ湯とは、湯船の周りにあるお湯を桶ですくい、足先や手先などの体の端から順番に肩までかけ流して、体の汚れを落とすと同時に湯の温度に体を慣らす作業です。洗い場にはシャワーや水道、鏡が並んでおり、備え付けの椅子に座って頭や身体を石けんで洗います。身体を洗った後の泡や石けんは、湯船に入らないよう完全にシャワーで洗い流してから湯船に浸かります。

タオルと石けんの扱いおよび水切りの手順

浴室内に持ち込めるのは小さなフェイスタオルのみです。大きなバスタオルを浴室内へ持ち込むと濡れて重くなり、周りの人に水滴がかかる原因となります。また、持ち込んだフェイスタオルであっても、湯船の中にタオルを浸すことは衛生上の理由から固く禁じられています。タオルは頭の上に乗せるか、浴室内の棚や洗い場の端に置いておきます。長髪の方は、髪の毛が湯船の水面に浸からないようゴムなどで頭の上部にまとめて結びます。本館の神の湯(階下・二階席)や飛鳥乃湯泉の1階浴室・2階大広間コースなどでは貸しタオルが含まれていないため、ご自身で持参するか現地の販売・貸出を利用します。なお本館では、シャンプー・リンス・ボディソープが浴室内に備え付けられています。洗面台と2階女性更衣室にはドライヤー・化粧水・ヘアエッセンスが用意されています。現地での用意もあります。道後温泉本館の売店では貸タオル110円・貸バスタオル320円・みかん石鹸(小)70円などが販売され、椿の湯では貸しタオル50円・みかん石けん(小)50円・シャンプー50円などが用意されています。浴室から脱衣所に戻る際は、持参した小さなタオルを固く絞り、身体についた水滴を十分に拭き取ってから脱衣所の床へ足を入れます。床が濡れると後から使う人が転倒するリスクがあるため、この水切り手順は大変重要です。

タトゥー(入れ墨)がある場合に確認しておきたいこと

タトゥーがある人が日本の公衆浴場を利用できるかどうかは、海外からの旅行者がもっとも多く尋ねる論点のひとつです。まず事実として押さえておきたいのは、道後温泉本館・道後温泉別館 飛鳥乃湯泉・椿の湯のいずれについても、タトゥーの可否を定めた案内は公式サイト上に掲出されていないという点です。可否を明記した一次情報が存在しない以上、この記事で「入れる」とも「入れない」とも断定することはできません。

一方で、確認できる事実もあります。道後温泉本館の売店では「入浴着」が500円で販売されています。入浴着は、手術のあとやタトゥーなど、肌を覆った状態で入浴したい場合に用いられる衣類です。こうした選択肢が現地で用意されていることは、判断材料のひとつになります。ただし公式の入浴マナーには「水着での入浴やタオルを着用したままの入浴はご遠慮ください」とも記されています。入浴着は水着やタオルとは別の衣類ですが、実際にどう扱われるかは施設の判断になります。

もっとも確実なのは、来訪前に各施設へ直接問い合わせることです。また、旅館やホテルの大浴場(内湯)は民間施設であり、公衆浴場とは別に独自の利用規約を設けている場合があります。宿の風呂を使う予定がある場合は、宿泊予約の段階で宿に確認しておくと当日の行き違いを避けられます。

休憩室付きコースの滞在時間制限と退館時の注意点

道後温泉本館や飛鳥乃湯泉には、入浴に加えて休憩室を利用できるコースが存在します。本館の神の湯階下や二階席、霊の湯二階席は利用時間が60分以内、霊の湯三階個室や貸切室(飛翔の間・しらさぎの間)は90分以内と設定されています。飛鳥乃湯泉の各コースは1時間30分以内の利用となっています。この利用時間は「湯船に浸かっている時間」だけを指すのではなく、建物に入館してから着替えや休憩を終えて退館するまでの合計滞在時間を意味します。営業時間や受付終了時間(札止)も各コースによって異なるため、例えば本館神の湯階下は6時から23時(札止22時30分)、二階席は6時から22時(札止21時)となっています。館内放送やスタッフの案内に従って、指定の時間内に退館できるよう行動スケジュールを調整してください。

入浴後の水分補給と湯上りスペースでの過ごし方

温泉に入った後は、発汗により体内の水分が失われています。脱衣所を出た後は、館内の自動販売機や周辺の店舗で水や茶、果汁飲料などを購入し、しっかりと水分補給を行ってください。本館の二階席や三階個室、飛鳥乃湯泉の2階コースなどでは、お茶とお茶菓子の提供が行われるサービスも用意されています。湯上がりスペースや休憩室では、他のお客さまが静かに寛げるよう大声での会話や走り回る行為を控え、携帯電話での通話も指定の場所で行うように配慮します。館内を退館する際は、借りた浴衣やタオル、ロッカーの鍵などを所定の返却場所に納め、靴箱から自分の靴を取り出して靴を履いて退出します。

※ 各施設の営業時間・料金・運行ダイヤは変わる場合があります。最新の情報は各スポットの詳細ページと公式情報をご確認ください。

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出典・参考資料

最終確認: 2026年8月