読み物・温泉文化
道後の三つの外湯と泉質 ― 本館・椿の湯・飛鳥乃湯泉
火山のない土地に湧く非火山型の湯、単純温泉。一つの源泉を町で分かち合う「外湯」の仕組みと、道後温泉本館・椿の湯・飛鳥乃湯泉という三つの外湯それぞれの顔を、一次資料にもとづいて整理します。
地熱が生む、非火山の湯
道後温泉は、火山のない土地に湧く、めずらしい「非火山型」の温泉です。泉質は単純温泉で、源泉の温度は42〜51度。複数の源泉を混ぜて約46度に調整し、各施設へと配られています。刺激が少なくやわらかな湯ざわりで、古くから湯治の湯として親しまれてきました。「道後温泉」の名は、道後温泉旅館協同組合による地域団体商標(登録商標)にもなっています。
三つの外湯という仕組み
道後の湯は、旅館の内湯だけでなく、誰もが入れる三つの「外湯(そとゆ=共同湯)」を核に成り立っています。それが道後温泉本館・椿の湯・道後温泉別館 飛鳥乃湯泉です。源泉は分湯場で一括して管理・分配され、2017年に改築された第四分湯場では、手湯や分湯施設の見学もできるようになりました。一つの源泉を町全体で分かち合う――道後の湯は、そんな共同の仕組みの上に成り立っています。
本館・椿の湯・飛鳥乃湯泉、それぞれの顔
道後温泉本館は、明治の重要文化財建築そのものが浴場という、道後の象徴です。すぐ近くの椿の湯は、道後商店街のL字の角に建つ共同浴場で、本館より気軽に入れることから地元の人の利用が多いのが特徴。2017年に開業した飛鳥乃湯泉は、聖徳太子来湯の伝承にちなんで飛鳥時代をイメージした新しい外湯で、愛媛の伝統工芸をあしらった意匠が見どころです。三つの湯はそれぞれ役割と雰囲気が異なり、はしごして湯の違いを楽しむ人も少なくありません。
湯を選ぶ楽しみ
どの外湯に入るか、それとも内湯のある旅館に泊まるか――道後では「湯の選び方」そのものが旅の楽しみになります。歴史ある建築で湯につかりたいなら本館、地元の日常にとけこみたいなら椿の湯、新しい意匠を味わうなら飛鳥乃湯泉、と目的で選ぶのも一興です。各施設の最新の営業時間・入浴料・休館日は改定される場合があるため、詳細は各スポットの詳細ページと公式情報でご確認ください。
※ 泉質・供給温度・料金等は変わる場合があります。最新の情報は各スポットの詳細ページと公式情報をご確認ください。
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出典・参考資料
最終確認: 2026年7月