伊佐爾波神社
道後の高台に鎮座する八幡造の神社。現存する社殿は寛文7年(1667年)に松山藩主・松平定長が造営したもので、本殿ほかが国の重要文化財に指定されています。
伊佐爾波神社(いさにわじんじゃ)は、松山市桜谷町にある神社です。延喜式に記載される式内社で、道後温泉本館の東側、石段を上がった高台に鎮座します。主祭神は仲哀天皇・神功皇后ほかで、古くから「湯月八幡(ゆづきはちまん)」とも呼ばれてきました。
八幡造の社殿
現存する社殿は、寛文7年(1667年)に松山藩主・松平定長が造営したものです。前後に二棟の建物を連ねた「八幡造」という様式で、これは大分の宇佐神宮、京都の石清水八幡宮とともに、現存する八幡造として全国に3例のみとされています。石清水八幡宮を模して建てられたと伝えられます。
重要文化財
本殿は昭和31年(1956年)に、申殿・廊下・楼門・廻廊は昭和42年(1967年)に、それぞれ国の重要文化財に指定されています。あわせて、鎌倉時代の作で松平定長が奉納した太刀(銘 国行、長さ77.7cm)も国の重要文化財です。朱塗りの社殿と急な石段が印象的です。
算額(和算の絵馬)
社宝として、江戸時代後期から明治期にかけて奉納された算額22面が伝わり、愛媛県指定有形民俗文化財となっています(享和3年〈1803年〉から昭和期のもの)。算額は、和算(日本で独自に発達した数学)の問題や解法を記して神社に奉納した絵馬で、これだけまとまって残る例は全国的にも珍しいものです。
アクセス
- 道後温泉本館から徒歩約5分
- 所在地: 松山市桜谷町173
出典: 文化遺産オンライン、「伊佐爾波神社」Wikipedia(CC BY-SA)、愛媛県公式情報。参拝情報は現地・公式でご確認ください。
最終確認日: 2026年7月
道後公園・伊佐爾波神社エリアの他のスポット
エリアの一覧を見る →正岡子規句碑
道後公園内、子規記念博物館付近にある句碑。松山出身の俳人・正岡子規(1867〜1902)を伝える。子規は新聞『日本』で俳句の革新運動を進めた。
440雲・197音
道後・上人坂にある高知県梼原町と愛媛県伊方町のアンテナショップ。2024年オープンで、両町の特産品や情報を扱う。
皇太子殿下駐駕所碑
道後公園内の石碑。皇太子が立ち寄ったことを示す「駐駕所」の碑で、園内散策の際に見られる。
伊佐庭翁頌徳碑
道後公園にある記念碑。明治27年(1894年)の道後温泉本館改築を主導した初代道後湯之町長・伊佐庭如矢の功績をたたえる。本館は国の重要文化財。
御大典奉祝記念碑
道後公園内にある記念碑。天皇即位を祝う「御大典」を奉祝して建てられたもので、園内散策のなかで見学できる。
「神社」の他のスポット
カテゴリの一覧を見る →湯神社
道後温泉の守護神として祀られる冠山の神社。主祭神は大己貴命・少彦名命。地震で止まった湯が祈祷で再び湧いたという言い伝えが残ります。
松山東照宮(旧・松山神社)
松山市祝谷東町の神社。徳川家康と菅原道真を祀り、令和7年(2025年)に旧称「松山神社」から「松山東照宮」へ改称。社殿は愛媛県有形文化財。